お気に入りの器が割れて何個かたまったので、前から興味のあった金継ぎをやってみることにしました。
ワークショップに行こうかとも思ったけど、ちょうど思い立ったのかコロナ禍真っ只中ということもありamazonなどで必要なものを購入しながらやってみました。
参考にしたのが、金継ぎ図書館というサイトとYoutube。初心者向けにもわかりやすく色んな割れ方の実例も書いてあって見やすかったので、何度も何度も見ながら作業しました。
金継ぎグッズはこれ以外にも色んなサイトをググりまくって主にamazonと睨めっこしながら購入。
以下に実際に金継ぎ用に買ったものをご紹介します。
金継ぎ初心者が買った&用意したもの
生漆
開封してから半年くらいで使い切るのが良いと見かけたので、6.5gの小さいサイズの本漆をamazonで580円で購入。
障子用カッター
つなぎ合わせた部分からはみ出した漆などを削る用に。最初普通のカッターを使ってましたが、障子用が使い勝手良いとの情報をいくつかのサイトで見かけてamazonで187円で購入。確かに普通のカッターより削りやすいです。彫刻刀買っても使わなそうな人はこれで充分かも。
砥之粉
漆とお水と混ぜて錆漆というのを作って隙間を埋めたり滑らかにするのに使いました。
これも少量を選びましたがそれでも使いきれないくらいの量。amazonで200円で購入
研磨炭(駿河炭)
錆漆が乾いたあと、耐水ペーパーで磨きますが多少器に傷が入るらしく炭で磨くと器に傷がつかず磨けるとの情報を見かけました。なかなか小さいのがなくて諦めていたところ、伝統工芸木炭生産技術保存会というところで10gの駿河炭が売っていたので購入しました(送料込みで1320円でした)。使う量はごく少量なので、10gとて全然使い切らなそうです。
細筆
最終的な工程で使用する細筆は、いくつかのサイトでお勧めされてたインターロンという筆をamazonで購入(丸2号 495円)
弁柄
錆漆を削ったあと、金蒔の前に塗る際に使うものです。ベンガラじゃなくても良いらしいですが、色々読んだ結果これでいっか?と勘だけで購入しました(10g 584円)。
マスキングテープ
作業の時に割れ以外の部分をマスキングテープで覆います。100均で購入したものを常備してるのでそれを使用しました。
ファイルを小さく切ったもの
漆を混ぜたりするパレット用に。ガラスの板みたいなのが一般的だと思いますが、あっても今後使わないので適当な厚紙を使用してましたが、いらないファイルを小さくカットして使うと良いと見てそうしました。
小麦粉
漆と混ぜて接着剤として使用します。
漆を混ぜるための棒
最初は綿棒でいけないかな?と思ってましたが全然ダメです(笑)。塗りに直結するのでとても大事と実感して割り箸を削って自作したものと竹の薄い棒をカットしたもの2種類用意。
マドラー
軽量用スプーンの代わりに。少し先がスプーンのようになっているマドラーを持っていたので漆や砥粉などの軽量に使用しました。
段ボールの箱
作業途中で漆が固まる間保管しておく室(ムロ)としてzozotownの箱を使用。
今回は割れだけだったのでこんな感じですが、欠けがあって埋めたいような場合は、”木粉”というのが必要になります。
これだけで材料費3,366円。ちょっと手間がかかりますが市販の金継ぎセットよりグッとお得な価格じゃないですか?
これに加えて金粉(もしくは他の金属粉)と真綿を買うだけです。
金・銀
残すは金・銀です。
「金蒔き(銀蒔き)」の作業は金継ぎの工程の中でいわばクライマックス。
何層にも重ねてきた今までの塗りの仕上げに漆を塗って、乾かないうちに金粉(もしくは銀粉)を蒔いて磨きあげる作業のことです。
調べてみると金といっても色々な種類や色味があってものによってお値段も変わってきます。
もっともおすすめとされる「丸粉」は名前の通り粒子が丸く、金蒔きのあと磨くとピカピカになります。
金継ぎの仕上がりとしては厚みが出て一番綺麗とされていますが、その分お値段も立派!
初めてでどこまで上手くできるか不安だったので今回は金の中ではお手頃である「消し粉」を手に入れました。
また一部の食器に銀継ぎするために銀の消し粉も取り寄せてみることに(こちらは比較的買いやすいお値段)。
本格的なお店はメールで問い合わせしてから購入するなど少し普通のECサイトと異なるものが多く目についたので、手軽なところで楽天に出てる以下のお店で購入してみました。
https://www.rakuten.co.jp/yasueyutakasyoutenn/?l-id=ph_pc_shopname
残す作業は金蒔き(漆を塗って金をかけて磨く作業のこと)のみです。
この作業が思ったより私には難しくてグダグダしてしまい、失敗もしたので何かの参考になればと思いまとめておきたいと思います^^
「金蒔き」の作業は金継ぎの工程の中でいわばクライマックスです。
何層にも重ねてきた今までの塗りの仕上げに漆を塗って、乾かないうちに金粉(もしくは銀粉)を蒔いて磨きあげる作業のことです。
調べてみると金といっても色々な種類や色味があってものによってお値段も変わってきます。
もっともおすすめとされる丸粉は名前の通り粒子が丸く、金蒔きのあと磨くとピカピカいなるそうです。金継ぎの仕上がりとしては厚みが出て綺麗とされていますが、その分お値段も立派です。
初めてでどこまで上手くできるか不安だったので今回は金の中ではお手頃である「消し粉」で行いました。
また一部の食器には銀継ぎするために銀の消し粉も取り寄せてみることに(こちらは比較的買いやすいお値段)。
本格的なお店はメールで問い合わせしてから購入するなど少し普通のECサイトと異なるものが目についたので手軽なところで楽天に出てるお店で購入してみました。
純銀消粉 1gと本金消粉 0.1g(おまけに金花茶あめがついてきました)。
金は1g購入すると消し粉でも約1万円・・。どうりでジュエリーって高いわけだ・・。
金は高騰し続けているとよく聞くので金のジュエリーを資産として買おうかなと最近思っています(゚∀゚)
吹けば飛んでしまいそうな微量なので、必ずマスクして作業!
いざ金蒔き!
実際の金蒔きは緊張しました><
まずはやりやすそうなものからやってみようと、お皿の”かけ”から取り掛かることに。
で、早速失敗しました(笑)
実際の金蒔きは緊張します><
まずはやりやすそうなものからやってみようと、お皿の”かけ”から取り掛かることに。
で、早速失敗(笑)
金がうまくつかず、下地が透けてしまっています・・。
粉を蒔く直前に塗った弁柄漆に塗り忘れがあったのか、金の量が少なかったのか、はたまた真綿で擦りすぎたのか、なんとも無様な結果に。
もう一度金粉を蒔けばどうにかなりそうですが、心を落ち着けるためにしばし休憩(´∀`)
気を取り直して、次はマグカップに銀粉を蒔いてみることにしました。
今度は漆の塗り残しがないように慎重に行います。
銀継ぎの場合は、下に塗る漆を黒呂色漆などにすると綺麗に銀が発色するそうですが、如何せん家には弁柄しかないので物は試しに弁柄漆に銀を蒔いてみました。
じっくり見ると少しだけ塗り残しのようになっている部分もありますが、概ね綺麗でマグカップの色ともあいまって、これはとっても気に入りましたーー!!
写真だと分かりづらいですが、接着部分が銀色にキラッとしてなんとも可愛い仕上がりに。
想像だと金の方が可愛いと思っていたもののこの仕上がりを見てすっかり銀継ぎがお気に入りに(銀の方が安いしね)!
残るお茶碗をどちらで仕上げようか未だ悩んでいます。
そして銀継ぎしたマグカップを久しぶりに使えるのが嬉しくて毎日使い倒していたある日、うっかりまた割ってしまいました・・・(*゚ロ゚)ハッ!!(派手に落としたわけでなく、コップを洗っているときにシンクに軽くぶつけたら壊れました・・)
根本は接着部分が取れただけですが、上の接着部分はもともとの割れ方よりもう一段階細かく割れてしまいました。。。
もう一度直しても素人レベルだとまた割れてしまうのかなーという気もして、プロに頼むかこれを機に諦めようかこれまた悩み中・・。。
割れたカップを見るたびに大雑把な私にはこのマグカップは向かないのかもしれないーと思ってしまいます。
他のマグカップは気に入ってガンガン使ってても割れていないので材質や形状的に割れやすいのかも?しれません(また直しても壊してしまいそうでさようならしようか、、考え中)
漆は高温多湿の環境で固まっていくらしいので、もう冬になり乾燥の季節の今作業すると室(作業後時間を置いておく場所)で乾かしたとてちゃんと接着されるのか心配もあります。
というわけで金継ぎは一時休憩して、カップはしばらく割れたまま取っ手なしで使うことにします。笑
次に金蒔きの手前までの工程を初心者が始めてやってみて「これだけは気をつけよう」ということがいくつかあったのでまとめてみたいと思います。
初めての金継ぎでの注意点
とにかく切断面にズレが出ないように接着する
最初に麦漆で切断面を接着する際に、微妙なずれがないか慎重に確認するのをお勧めします。意外とそこまで記載されていないのですが、最初の麦漆での接着時が大事です。
写真のように割れてしまったお茶碗を接着した際に、綺麗にできた!と思っていたのに麦漆を削ってお茶碗をサワサワしていると微妙な段差がどうにも気になってきて。口をつける箇所だったこともあって一度やり直ししました。端、真ん中など決まった箇所だけでなく全体的にずれがないかを念には念を入れてズレないように触って確認してムロに入れる際もズレないように最新の注意を払いましょう。
万が一ズレが気になった際は
接着後にズレに気づいてやり直したい場合は、お湯に入れて数分煮てそのまま一晩くらいつけたままにするとパカっと外れます。
マスキングテープはできる限り際まで貼る
作業中何かと使うマスキングテープ。適当に貼ると余計な場所に漆がついたり、あとで削るのが手間になったりと良いことありません。貼りづらい場所もあるかと思いますが、1、2mmの余白を残して割れのきわまできっちり貼りましょう。
当初↓の写真のような感じで4mmくらい空けてマスキングしてましたが、空けるとその部分にはバッチリ漆がつくので削ることになり無駄作業を増やしただけでした。
貼るのは大変ですが、後々の自分のためにきっちりキワまで貼るのがお勧めです!
錆漆で色づいてしまっているので分かりづらいですが、上記の写真では1、2mmのところにマスキングしています。
金継ぎする器を事前にちゃんと洗っておく
金継ぎは何度も漆を乾かしては重ねてを繰り返していきます。器が汚れていたるすることでも乾きが悪くなる場合があるようです。乾かす環境(高温多湿が○)も大事ですが事前準備はきっちりするのが良いです!
最初はそこそこの器で試そう
やはり初めてだと全体像も分からず上手くできない可能性も高いのであんまり高級な食器は避けて練習した方が良いでしょう。高級な食器は持ってなかったので好都合でした(笑)